アフィリエイト分析論:アフィリエイトサイト運用ガイド
既にこの『アフィリエイト分析論』で再三述べている通り、アフィリエイターはホームページに携わる事が趣味ではありません。
従って、サイト運営に無駄な時間を掛けてはいけません。
「アフィリエイトに臨む際の心得」や「アフィリエイトガイド」の項で触れた通り、失敗するアフィリエイターの多くはホームページを作ろうとし、作り上げようとする点です。
ホームページを作り上げようとする人の共通する問題点として、全般的に自分のホームページの閲覧時間が長い、事が上げられます。
これはアフィリエイターだけに限らず、ヒットサイトを目指すサイトオーナーにも同じ事が言えるのですが、ユーザー目線でホームページを見る、と言う客観的な思考が欠落している証拠です。
LPO(ランディングページ最適化[Landing Page Optimization])の概念の基となっているのがWEBページにおけるユーザーの滞在時間です。
動画共有サイトや商品詳細ページでは滞在時間は長くなりますが、情報を追い求めているユーザーの多くは閲覧に時間を割きません。ナローバンド時代では8秒、ブロードバンド以降5秒とも3秒とも言われていますが、実際には1秒前後と考えておいた方が良いでしょう。
つまり、一般的なユーザーは貴方のサイトをサラッとしか見ず、サイトボリュームがあろうとなかろうと1分も経てば離れている可能性が高いと言う事です。
「アフィリエイトサイト作成ガイド」で紹介したようにアフィリエイトサイトは軽快に制作し、サイト運用もまた然り、と言う訳です。
やたらに自分のホームページを閲覧するのは無意味なだけではなく判断を鈍らせてしまう為、有害です。この閲覧には、PageRankやバックリンク数を調べたりする各種ツールやアクセス解析、ASP管理ページの報酬画面等も含まれます。
更新作業に伴うアップデートの結果以外、自分のサイトを見ないようにしましょう。BBSやコメント等のインタラクティブツールは、書込があった時にメールでお知らせが届く機能を用い、自身が能動的に書き込む以外には同じく放っておきましょう。
放っておくと言う行為は、所謂、“放置サイト”とは異なります。
自身のサイトを見る暇があるのであれば、第三者のホームページに目を通して情報を集め、良い点は自サイトにフィードバックし、新たなネタから別のアフィリエイトサイト作成に活かすか、プロモーションの為の宣伝をしましょう。
他人のサイトを見ないサイトオーナーのホームページは、自分自身の行為同様、誰も見てくれませんし、使ってくれません。また、間を開けて自サイトを閲覧すると弱点や改善点も見えて来るものです。
自サイトの最長訪問時間が貴方自身、とならないよう気を付けて下さい。
アフィリエイトサイト運用のメソッド
アフィリエイトサイトが成立する為に必要な最大のポイントは、収益に繋がるアフィリエイトプログラムです。
つまり、アフィリエイトプログラムにさえ気を配っておけば最悪、アフィリエイトサイトが運用出来ます。
「アフィリエイトガイド」で紹介した完結型、成長型のタイプによって運用に掛かる時間は異なりますが、運用ポイントを押さえておけば手間を軽減出来ます。
- アフィリエイトプログラムの再選定
- 予備ECサイトの提携
- 記事刷新
- コミュニケーション
- レポート追跡
アフィリエイトプログラムの再選定
アフィリエイトプログラムにはECサイトの都合によって報酬額が高低し、時にASPとの契約が解除される等、“見直し”があります。
アフィリエイト広告への出稿に慣れた企業やマーケティング戦略のしっかりした広告主のプログラムは上記のような見直しが頻繁であり、当然、アフィリエイターにとっても見直しが必要になります。
成長型サイトやメインサイトの場合、見直しはしっかりとすべきです。CPC(クリック保証型広告)ではクリック単価の高いプログラムを選択し、成果型では商品購入を条件としないプログラム(資料請求や会員登録等は成約条件)を選択します。
短期集中型のキャンペーンを打つ広告主もありますので、キャンペーン中のプログラムは取り入れましょう。
ASPにもよりますが月に2度程、ASP管理画面に訪問し、直接、確認しておけば良いでしょう。
註:熟れたECサイトの場合、報酬還元率をアップするキャンペーンを打ち出す事があります。しかし、還元率アップに踊らされるのは得策ではありません。提携済みで貼り付けていないプログラムにおけるこの手のキャンペーンは無視しましょう。
完結型サイトやサテライトサイトの場合、ECサイトの契約解除に伴うアフィエイトプログラムの終了にだけ気をかけておけば良いです。
元々、これらの放置サイト予備軍には高額報酬の成果型プログラムとPPC広告しか配置しませんから放っておいて結構です。商品購入やサービス導入を条件とした高額報酬のプログラムはそもそも成約数が少ないですからECサイトも中長期的にASPと契約しています。故にプログラムが終了する期間は比較的長いと考えて構いません。
予備ECサイトの提携
提携先のECサイトは予め選定しておきましょう。月に1度程度、ASP管理画面に直接訪問し、クリック単価がそこそこ良いプログラムやサイトコンセプトに関連性があるECサイトを選択、提携しておきます。
条件の良いプログラムは配信期間が大変短い為、成長型サイトやメインサイトでは期間終了後に直ぐに貼り替えられるプログラムを用意しておく必要があります。
予備ECサイトの検索をしていると自サイトに有益なプログラムを発見する事もあります。
アフィリエイト広告はその特性上、飽和した商品・サービスの底上げか、認知されていない新商品・新サービスの露出とに区分されます。
特に後者の場合、ブランドが確立されておらず、該当カテゴリさえ不明な場合もあり、キーワード検索に不向きな商品・サービスが多分に含まれます。
アフィリエイターが世間一般よりも比較的ニッチな商品・サービスに造詣が深いのはこの事から説明がつきます。
そのニッチな商品・サービスが浸透するか否かは兎も角、自サイトに関連付ける事が叶うのであれば提携しておいて損はありません。この当たりも運用の鍵と考えてみて下さい。
記事刷新
完結型サイトやサテライトサイトであれば兎も角、成長型サイトやメインサイトでは必ず“更新作業”が必要になります。
更新作業と一口に言っても実に様々な作業があります。アフィリエイトサイトにとってプライオリティが高いのは新しい記事です。
一般的なホームページのように、システムのアップグレードやレイアウト変更、コンセプト補正に伴うリニューアル、況して貼り付けてあるアフィリエイトプログラムのバナーを変更する必要等全くありません。
ユーザーにとって新しい情報が掲載されているか否かが最も重要です。
古い記事と言うものは確認の為だけに存在しますので、情報収集の過程でランディングしただけに過ぎません。言い換えれば、情報収集の為に訪問したユーザーは購買意欲が極端に低く、アフィリエイターにしてみれば無意味なユーザーな訳です。
新しい記事に目を通すユーザーは、勿論、情報収集だけが目的な方もいますが、サイトが更新されているか否かの判断材料として認識し、それが掲載情報の信憑性に迄思いを巡らせる可能性があるのです。
勿論、これは勘違いでしかないのですが、停滞している情報よりも新着情報を欲すると言うユーザーの心理的効果が多大に影響し、結果的にCTRを上昇させ、コンバージョンレートにも好影響を与えるものなのです。
知ってか知らずか、ブログでアフィリエイトを行う方が多い訳ですが、実は大変、理に叶ったアフィリエイトサイトなのです。
ブログはすぐに作成出来ますし、更新が簡単、日記感覚で運用出来ると言う手軽さが始まりな訳ですが、ブログの更新と言えば新しい記事のエントリーであり、新着記事はフィードで配信され、一目で更新されているか否かが分かります。
情報配信と必要充分な更新作業、積み重ねと新着とが分かり易いブログはアフィリエイトサイトにマッチした大変優れたCMSと言えます。
しかし、ブログは増え過ぎました。
日本語で書かれたブログは世界で一番数が多く、それだけ1ブログ当たりのユーザー数は減っている事を意味します。
ブログだけで収益を上げるのは困難、と言わざるを得ません。
尤も、既に『アフィリエイト分析論』を読み進んだ皆さんなら理解しているとは思いますが、1媒体で収入を得ようと言う考え事態がどうかしている訳であり、特別問題にはなりません。
記事刷新が運用の要である事さえ分かれば、後はこれをこなすだけです。無論、これは成長型サイトやメインサイトだけであり、且つ、過去にエントリーした記事を加筆・修正する必要はありません。
コミュニケーション
ここで言うコミュニケーションは自サイト以外のWEB上コンテンツでの交流を指します。
自サイトに配したインタラクティブツールでのコミュニケーションは他サイトでのコミュニケーション程、時間を割く必要はありません。
アフィリエイトサイト運用におけるコミュニケーションは全て自サイトへの導線と考えて下さい。
コミュニケーションの際、対話相手そのものをユーザーとする必要はなく、あくまでも対話内容をバックリンクの1つとしてキャッシュに残すだけの作業です。
従って、刹那的・閉鎖的になってしまうメールでの遣り取りは不要です。
コミュニケーションに用いるサイトを特定する必要はなく、寧ろ複数のサイトを活用すべきです。
トラフィックや会員数の多いサイトだけをメインにしても成果は上がりません。トラフィックや会員数の多いサイトのユーザーは概ね、インターネット上で暇潰しをするだけが目的の場合が多く、購買意欲は殆ど期待出来ませんし、そのサイトのファンである事が多い為、役に立ちません。
従って、公開質問板や口コミサイトでのコミュニケーションを主流とし、自サイトのURLを残しましょう。
レポート追跡
ASP管理画面のレポートを見て表示回数、クリック数、クリック率、コンバージョン率を確認しましょう。
どのアフィリエイトプログラムの反応が良いかを確認し、それがどのページの何処に配置したかを精査しましょう。
掲載ページの内容と貼り付けたECサイトのプログラムとの相性やレイアウトにおけるプログラム配置によるCTRの差異、純粋なCTR等から鑑みて、成長型サイトやメインサイトではプログラムの選択や配置を換えます。
コンバージョン率に限って言えば、提携先のECサイトのクオリティが重要となる為、成果報酬型の場合、内容を確認しておいた方が良いでしょう。
ECサイトにジャンプしたそのランディングページから実際に商品・サービスの説明を読み、これをある程度理解した上でエントリーフォームページに行く迄に3クリック以上必要となる場合、そのECサイトはLPO対策がなっていないのでコンバージョン率は低いと考えて間違いありません。
コンバージョン率の低いECサイトではいつ迄経っても成果が得られないので収益に繋がりませんから早々にプログラムを外した方が得策です。
註:表示回数/クリック数/クリック率は貴方のアフィリエイトサイトの問題ですが、コンバージョン率は提携先ECサイトの問題です。それなりのクリック数を稼ぎ、ECサイトに充分なユーザーを送っても尚、成約率が低い場合、ECサイトのLPOが不出来、商品・サービスそのものの訴求力が弱い、或いは貴方のアフィリエイトサイトにそのECサイトの商品・サービスがマッチしていない、のいずれかです。
尚、ECサイトの用意したバナーの出来不出来もありますが、用意されたバナーを変えて調査する必要はありません。選択するバナーは貴方の直感で構いません。
バナーの善し悪しが影響を及ぼすのは、かなりのトラフィックやユニークユーザーが必要になる為、一般的なアフィリエイトサイトではあまり意味がありません。
注意すべきなのは極端に少ないインプレッションの場合、レポート結果があまり役に立たないと言う点です。
表示回数が1,000未満の場合、1クリックの差でCTRは0.1%以上の差が生じます。この場合、レポートとしての精度は殆ど役に立たない為、対策のしようがありません。
従って、表示回数を増やすようプロモーションに注力して下さい。
当然、完結型サイトやサテライトサイトでは無用です。レポート追跡は成長型サイトとメインサイトに限って構いません。
